王都リボーはあっけなく包囲された。
 セリスの挙兵に予想以上の反響があり、ヨハン王子が寝返ったなど要因は多かったが、一国の崩壊劇としてはあまりに性急な流れであった。
 単純に解放軍が強かったと言うのも間違いではないが、対するイザーク王国軍が拍子抜けするほど質量共に脆弱だったことに首を捻る者が多かった。あまりに調子良く進み過ぎるので、誘い込む罠なのではないかと逆に不安に駆られる者までいた。
 これについてオイフェは真実を知っていたものの、表には出さなかった。
 もともとは、セリス軍とドズル家は共同戦線を張る仲になるはずだった。直前までそれを信じきっていたダナンは、軍の主力を帝国本土内のドズル公家領に移動させていてイザークはほとんどもぬけの空もいいところだったのだ。
 もし実際にこの同盟関係を軸に動いていたとしたら、グランベル帝国の中心部に位置するドズル公家領は最大の要である。ブリアン王子の指揮のもと、いつまで帝国を分断していられるかどうかに解放軍の勝利がかかっていると言っても過言ではない。
 良い方に考えれば帝国を分断しているが、悪く考えれば敵地のど真ん中で包囲されている格好にもなっている。帝国にとっては帝都バーハラと主力が位置する南方との連絡が途絶えてはたまったものではないから、ドズル公家を攻撃するのは当然の一手である。これをブリアン王子がいつまで持ちこたえられるかに全てがかかっているのである。
 ダナン王はそのあたりを見越して軍の再編成を行い、精鋭グラオリッターをブリアン王子に預け、さらに自らの持ち物である聖斧スワンチカまで息子に与えていたのである。そんな状態の軍の上に裏切りまで発生しては解放軍を抑え込む力などあるはずがなかった。隙を見せたと言えばそれまでだが、セリスにとって裏切っても益にならないとダナンの目に映ったからなのだろう。
 以上の理由で戦線を次々と突破され、城を失い、ついにリボー城が包囲されるに至ったわけだが、さらにこの城はお世辞にも難攻不落と呼べるものではなかった。
 遊牧民族のイザーク人にとって戦争の際に堅牢な城壁に囲まれる理由など全くなく、城は建っても堅固な防衛体制など備えているはずがなかった。またこれと言って攻めにくい地形に建っているわけでもなかった。
 要するに、こんな攻めるに易く守るに難いリボー城に少ない兵力で籠城したとしても守りきれるわけではなく、陥落は時間の問題と目されていた。
――ところが、である。
 包囲から20日が過ぎても、未だに陥落していなかった。
 ダナンはよく奮戦していたが、聖斧スワンチカがなければ聖戦士も所詮はただの人である。どれだけ頑張ったとしても跳ね返し続けられるはずがなかった。問題は攻め手の方である。
 オイフェに攻城の能力が欠けていたわけではない。師であるシグルドは、攻城兵器をまともに所持していない軍を率いながら攻城の名手だった。堅固である代わりに不動の存在である城に対して、高機動の部隊を統制して絶え間なく隙間のない波状攻撃を実現させて陥落させていた。それを間近で見ていたオイフェであるから、この手法ももちろん受け継いでいるので城攻めが下手ということはなかった。
 となれば、理由は何故であろうか。
「いったいいつまでこんな茶番を続けるつもりだ!?」
 痺れを切らした者がオイフェに詰め寄る。
 別に攻めあぐねているから日数が過ぎているのではなかった。むしろ、陥落させるだけなら2日あれば充分で、過ぎ去る日々は意図的に陥落させていないからであった。
「解放軍がもっと強くなったら、だ」
 厳しい顔で答えるオイフェの真意にとって、リボー城の陥落は急務ではなかった。
 イード砂漠を隔てているイザーク地方であるから、いくら時間をかけたところで敵の援軍が到来する可能性は限りなく低い。
 あのときは渋々と引き下がったが、解放軍にはもっと経験を積ませないと駄目だというレヴィンの指摘そのものは正しい。イザーク解放後の進路を考えれば激戦が予想される以上、安易に戦いを終わらせるのは上策とは言えない。噴出した不満の通り茶番であると分かっていても、鍛えるためには陥落できそうになったら兵を退かせるのを繰り返していた・
 が、だからと言っていつまでもこうして演習のような攻城戦を続けられるわけではない。
 イザーク解放を目の前にしてわざと足踏みをしている状態に、納得できない人間がいるのは当たり前の話であった。オイフェは帝国打倒までを考えているからこそのこの指揮であったが、軍にはイザーク解放を第一の目標に考える現地人だっている。彼らに対し、今後のために多くの場数を踏ませていると説明したとて納得させるのは難しい話だろう。「解放軍がもっと強くなるまで」と言われて引き下がったとはいえ、それが本心からではないのはオイフェにも分かっていた。
 陥落させられる城をあえて落とさないでいれば、兵の士気は下がる一方である。本当の演習ならまだしも、茶番であってもこれは実戦であるから怪我人が増えるし死者も出る。兵士一人一人の視点からでは戦況がどうなっているのか分かるものではないが、極度の緊張状態に足を踏み入れている以上は押しているかどうかは直感で分かる。そんな矢先に撤退命令が出るのだからたまったものではない。
 伸びる戦闘経験と、下がる士気。その曲線が交わるのを限界値だとした場合、それでも落としどころはまだ訪れていない。解放軍がリボー城を包囲中であるというニュースを聞きつけた遊牧民たちが参戦しようと続々と集まり、思わぬ形で軍の規模が膨れ上がっているからであった。ここにいて戦い続けること自体が一種の宣伝になると踏んでいたオイフェであったが、何もない地平線の果てから現れてくる遊牧民たちには少しばかり面食らっていたようだ。
 帝国と正面衝突して勝つならば、どれだけの軍が必要であろうか。目安となるものは昔の記憶の中にあるシグルド軍しかない。世界最強を誇った軍を目指し、周囲の不満をかわしながら軍を大きくして鍛える。
 リスクが大きいのは承知の上。しかしそれでも強行しているのは、今のオイフェには、自分のやることに無理が利くことを知っている自信と強み、そして清々しさがあった。
 解放軍の旗頭であるセリスのお墨付き、そしてオイフェ自身に生まれた心の強さが全権を駆使した独裁を厭わなくさせていた。
 あのときレヴィンに惑わされ、救いを求めるかのようにセリスのもとを訪れたとき。オイフェは主君の真の姿と自分の使命を知った。


「セリス様……」
「あれ、元気なさそうだね、大丈夫?」
 レヴィンの専横に惑わされ、夢も希望も失ってセリスの元に転がり込んだオイフェは、能天気な優しさで迎えられた。
 外見的には父母の面影を仲良く残しているセリスであるが、浮かべる表情はどちらのものでもなかった。
 感情の起伏をほとんど表に出さないシグルドと、状況に流されて打ちひしがれる毎日だったディアドラ。父母のサンプルとしては極北と言ってもいいものだが、とにかく子セリスは両親にない笑顔を持ち合わせていた。ラクチェ以下、セリスの周囲にいる同年代の女子には受けがいいようだが、オイフェから見れば特異だらけの両親と違う笑顔は凡庸の証にも映っていた。
「セリス様は、ユリアと会われましたか……?」
「うん、さっきレヴィンに紹介されたよ。とても可愛い子だったね、私の好みだよ」
 何も考えていないような、清々しいまでの微笑み。
 シグルドの子であるセリスが、ディアドラの生き写しであるユリアの顔立ちが自動的に好みになってもおかしくはない。(シグルドにとってディアドラが好みであると繋がるのに少し驚いたが)
 この笑顔を見ていると、真実を伝えるのには気が引けた。セリスにとってユリアは血の繋がった妹であり、恋愛の対象外となるべき相手である。いつか夢を壊さねばならないが今それをやるのは可哀想な気がしてならなかった。オイフェの精神状態が正常でなく、今これ以上の負担を抱え込みたくないという識域下の防衛機能が働いたせいであるが、本人にはそれに気付く余裕もなかった。
「その、レヴィン殿のことで、ございますが……!」
 正直、喋るのも苦しい。
 何か不思議な術にでもかけられたかのように、レヴィンの名前を口にすると胸の中で重い石を積まれたかのような感覚が走る。
 辛さに耐え、レヴィンの暗躍について説明する。ただ、もしもセリスが完全にレヴィンにコントロールされている状態であれば、オイフェの立場を悪くするだけである。言葉は慎重に選ばなければならない。レヴィンのように吟遊詩人でもないオイフェには、豊富な語彙はなく状況的に苦しい。そしてレヴィンとの比較が頭に浮かんでまた石が一段積まれてしまい心は一層重くなる。
「……うん、分かった。その話は私に関係することだからこっちでどうにかするよ」
 特に表情も変わることなく、セリスはレヴィン警戒の勧めを受け入れた。耳から入った先から忘却しているのではないかと勘ぐりたくもなるほど、セリスに変化はなかった。セリスにとってもレヴィンは浅からぬ関係にあり、そのレヴィンが何か独自の行動に出ていると聞けば、動揺せずとも何かしら変化は見せてもいいはずなのだが。
「オイフェの用事は終わり?」
「は、はい……」
「それじゃ、ここからは私の用事。オイフェにはちゃんと説明しとかなきゃいけないと思ったから。これを見て」
 澄んだ瞳と声で、机に広げられた地図を注視するように命じられ、オイフェは目を落とす。
「グラン暦758年、シアルフィ。父上の戦いはここから始まったんだよね。それから、ユングヴィ、エバンス。ヴェルダンに入って……」
 セリスはペン先で線を生みながら、自分の父親の伝説を、地図の上でなぞり始めた。陥落させた主要な城は大きく●印をつけて地図から抹消させていく。
 その軌跡を追いながら、オイフェはシグルド軍にいた頃の日々に浸っていた。セリスが何故こんなことをやり始めたのかも気にならずに。
「……フィノーラ、ヴェルトマー。バーハラは陥ちなかったから印はなし、と」
 回想には終わりがある。ハッピーエンドでない物語の終焉。その場面に立ち会っていなかったオイフェは悲しくもあり寂しくもあった。
「これが、父上の戦い。父上が勝ち続けた戦場と城。ここまではいい?」
 地図上の西半分は全て塗り潰されていた。シアルフィから始まった長征は、ヴェルダン・アグストリア・シレジアの全ての城を陥落させていた。実際に戦争となれば全ての城を落とす必要はないが、この結果はシグルド軍の激闘と強さの証明であろう。ここまで勝ち続けていたのだから現在においてシグルド軍が伝説となっているのも頷ける。
「そして、ここからが私」
 インクを付け直したペンがまた走り始めた。
「私のスタートはここ、ティルナノグ。まずガネーシャ、それから……」
 15年の雌伏を過ごしたティルナノグから描かれ始めた行軍路は、現在を通り越して解放軍の未来を描き始めた。
 リボー城まで達してイザーク地方全てを塗り潰した後、線は躊躇なく南に進んでトラキア半島に足を踏み入れた。フリージ家が治める北トラキア連合王国を蹂躙した後、今度は南のトラキア王国に侵攻し始めた。帝国の傘下にはなく戦わなくても良さそうな相手までをインクの餌食にすると、そのままミレトス地方に雪崩れ込む。
「そして……」
 ミレトスからいよいよ帝国本土攻略に移り、皇帝の居城であるシアルフィを平然と塗り潰し、エッダ、ドズル、フリージと線を伸ばす。
「ここまで」
 最後に帝都バーハラまで進んで印をつけたところで、セリスの筆は地図から離れた。
 地図には……全て塗り潰されて真っ黒になったユグドラル大陸が描かれていた。
「どう?」
「どう、と言われましても……お答えするならば、その進路には無駄が多く、非現実的です。イザーク解放後、南に向かうのは反対しませんが、トラキア王国とは共同戦線を張るのが正しいでしょう。確かにセリス様の辿った道筋であれば綺麗に見えま……」
 そこまで言いかけて、オイフェはセリスの真意に気づいた。
 帝国打倒だけ考えれば、帝国とは関係がないトラキアまで相手にする必要はない。逆に彼らの長年の夢を釣り餌に同盟を持ちかければ乗ってくる可能性は高い。しかしそれはあくまで帝国の打倒を目的とした場合の最短経路であり、オイフェの戦略でしかなかった。
「私は最近じゃ"光の皇子"なんて言われている。私がユグドラルの希望の星だと思われている。彼らは、そんな私が皇帝を倒した後でそれ以上の圧政を敷くことを望んでいないよね。私が帝国に替わって善政を敷いてくれなければ、"光の皇子"なんて名前をつけた彼らに意味はないんだ」
 セリスはペン先を器用に回転させながら、穏やかに、かつ壮大に将来を語り始めた。
「だから、私の使命は帝国を倒すことじゃない。その後にあるんだ」
「は……」
 そんな事など、オイフェは考えもしなかった。
 帝国打倒を超越した夢などなかった。シグルドが敗れた相手というのもあるが、何より存在が大きすぎてそれを倒すこと以上の目的が思い浮かびようがなかったからだ。ましてや、セリスのようにいきなり倒すことを前提に話を始めるなど凡人には不可能であろう。
「"次"のためには、私は勝ち方を選ばなきゃいけない。同じ王位に君臨するにしてもね。父上と二代で、シアルフィ家が大陸全土で勝利を収めることが、"次"にとって大事なんだよ」
 言っていることは正しい。しかし、セリスの目指す王のイメージはオイフェとは正反対の方向であった。
 グランベル王の権威は聖者ヘイムがロプト帝国を打倒して世界を救ったからである。もしもセリスが帝国を打倒して王位についたとすれば、それは王として聖者ヘイムと同じ性格であろう。セリスが率いている軍が解放軍と呼称されているのも、それに習ったものだからである。これは対ロプト教という共通点を使ったイメージ作戦でもある。国家的地盤を持たない軍が戦いを続けるには他人の支持が必要不可欠である、少しでも心象を良くしようと聖者ヘイムの偉業にセリスを重ねたのであった。
 しかしグランベルの場合、聖者ヘイムはその名声によって王となったが、それは完全な威光にはならなかった。ヘイムが戴冠したとき、残り11名の聖戦士のうち6名は王者ヘイムを支える6公爵になった。しかしその一方でほぼ同数の5名がヘイムの支配下になるのを嫌がって地方へと散り、土着の王となることを選んだ。名声だけでは人を従えることができなかったのである。
 支配する者と従う者。人と人との間に優劣をつけるのであれば、根拠として何らかの形で決着をつけなければならない。12名の聖戦士の中でヘイムは指導者的立場にあっただけであり、彼らは戦友同士でもあった。そんな関係が王と臣下に分け隔てられるだけの根拠となりえるかと考えた結果、6名と5名に意見が分かれたのである。
 セリスが望んだのは、世界中の全ての戦いに打ち勝ち頂点に君臨する、覇者としての王。王の権威に絶対性を求めるのならば、勝者であるのは大きい。セリスが塗り潰した地図のように、完全なまでの勝利はシアルフィ家の絶対的畏怖に繋がるであろう。
 セリスが民の求めに応じて善政を敷いた上にこの畏怖が加われば、新しいグランベルは千年王国を目指すこともできる磐石な船出を迎えることもできるだろう。
「でもイザーク解放は私がシャナンの庇護を受けてのもの。"次"を考えたら解放者は私じゃなきゃいけない。だからシャナンが出かけているうちに仕掛けなきゃいけなかったんだ。オイフェに相談しなかったのは悪かったと思ってる」
「は……」
 イザーク解放であれば、イザーク王子であるシャナンが先頭に立つのが筋であり有効であろう。しかし解放して以後、セリスに言わせれば"次"において、イザークはシャナンのものになりセリスの影響力は及びにくくなる。格から言えばセリスが上であっても、それはグランベルとイザークの国力の差でしかなく、曖昧なものに過ぎない。ただでさえセリスはシャナンに15年も匿われてきたのである、セリスが帝国を打倒したとしても「シャナン様のおかげ」と思われてしまう可能性は高い。
 "次"を最優先に考えるセリスは、イザークの解放者が自分でなければ"次"に支障をきたすと判断し、オイフェの計画を蹴ってまでシャナンの留守を狙ってイザーク解放に乗り出すのを選んだのだ。
「しかし……」
 セリスの計画は全て帝国を打倒した後を想定してのものである。そのためにドズル家との同盟を破棄したが、これで帝国に敗れれば完全に画餅である。セリスがレヴィンに操られているわけではなく少しは安心したが、どうにも自分とは発想が違うセリスが軍事面について発言すれば、軍を預かっているオイフェと衝突するのは目に見えている。
「オイフェが何を言いたいのかは分かるよ、気にしなくていい」
 負ければ元も子もないと続けそうなのを感じ取ったのか、セリスは屈託のない微笑で制して返し始めた。
「私は"次"を考えている。でも、"今"のことは分からない。だから、帝国を倒すための戦いはオイフェに任せるよ。私は父上の子だけれど、父上の戦い方をいちばん知っているのはオイフェだから。ね」
 確認を促す意味か、セリスは首を少しだけ右に倒した。
 17歳の少年の素顔を隠そうとしない笑顔。オイフェは、その奥に王の風格を見た。
 シグルドはあくまで将であった。時には優れた政略家であり謀略家であり、最強の騎士でもあった。しかし彼に王の威厳を垣間見るとしたら、最強シグルド軍を率いる将の畏怖が王座の高みまで登ったものであろう。無敵の軍を育て上げ最強の名を欲しいままに轟かせたシグルドは、王について特別なものはなかったのだろう。バーハラ決戦を終着駅と見て戦いバーハラで敗れたシグルドには、王の資格はなかったのかもしれない。皇帝として君臨するアルヴィスとの差はこれだったのかもしれない。
 一方でセリスには、将としての資質は親に似ていない。軍にはまるで興味なく全てオイフェに丸投げしているし、今回もオイフェの苦労を分かろうともせずに勝手に戦略を変更したりした。
 しかし、その視線は"次"、王となった以降に向けられている。帝国を打倒する前提を微塵も疑うことのない、純粋無垢な王。皇帝に勝つ資質はこれなのかもしれない。
 そうであれば、セリスが塗り潰した通りの行軍路を戦い抜いて勝利を収めることがオイフェの役目である。セリスの資質を損ねるような勝ち方はしてはならない。"次"のために動くのが王の役目ならば、その道を切り開くのが臣下の役目である。困難な注文であるが、王からの全幅の信頼にこれ以上の喜びもなかった。
「ははっ……!」
 レヴィンに吹き込まれた困惑はどこかへと消え去っていた。彼の計画が何を求めてのものかは分からないが、"今"を任されたオイフェにとって範疇外の出来事だ。
 今はまず前提通りに帝国を倒す、それのみに専念すればいい。王に仕え、王の命令通りに動き、王が満足する成果を挙げる。オイフェは臣下の本質を見失っていたのかもしれない。つまらない雑音などに気を回す必要などもうないのだ。

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